再生医療ベンチャーのハートシードは7月30日、重症心不全の根治治療である心臓移植に代わる世界初の治療法になる可能性のある他家iPS細胞由来製品として開発中の「HS-001」の治験が最終段階に入ると発表した。福田恵一社長は同日、都内で記者会見し、実用化には「最低2年半程度はかかるだろう」と述べ、上市は2026~27年になるとの見通しを明らかにした。
心臓は、心筋梗塞などを繰り返すことで心筋細胞が死滅していき、最終的な根治治療は心臓移植のみとなる。
それに対し、同社が開発している製品は、他家iPS細胞由来の独自の心筋球を、開胸した患者の心筋に直接移植し、心筋を再生・生着させ、心筋の機能を改善するもの。心室筋だけ分化誘導し、心筋細胞のみを純化精製、心筋細胞は生着率の高い心筋球(心筋細胞の微小組織)を作製する独自の技術が注ぎ込まれている。
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