日本薬剤師会の岩月進会長は、本紙のインタビューに応じ、「日薬は薬剤師の免許を守る団体であるべき。開局者だけの団体ではなく、製薬企業や卸、行政職で薬剤師免許を持って仕事をする人たちの団体でなければならない」との考えを述べ、開局薬剤師に偏重した団体からの脱却に意欲を示した。製造所の製造管理者要件を薬剤師以外に拡大する議論が進められていることを例に、「いったん免許のない人に代わってもいいとなると、元には戻らない。大学や産業界、薬剤師会、行政も入ってもらい、薬剤師免許を使ってどのように社会貢献するのかをきちんと議論していく必要がある」と対話を強化していく考えを強調する。
日薬は岩月新執行部の始動に伴い、20の委員会、7の部会による活動をスタートした。部会は病院診療所薬剤師部会、製薬薬剤師部会、農林水産薬事薬剤師部会、卸薬剤師部会、行政薬剤師部会、学校薬剤師部会、大学教員薬剤師部会で組織され、開局薬剤師が中心の委員会活動では対応できない領域をカバーする。それぞれの領域で活躍している薬剤師がメンバーとして構成されている。
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