小林製薬による紅麹関連製品健康被害問題で、同社への健康相談件数は約1万0300件、入院467件、通院1819件、死亡に関連する問い合わせ319件に上ることが明らかになった。同社が8日の記者会見で4日時点の件数として報告した。死亡関連問い合わせのうち関連性がないと判断したのは207件で、摂取実態確認中5件、現在の調査対象は107件で、既に21件は調査完了し、調査継続中が32件という。同社は同日、重大な健康被害を引き起こしたとして、紅麹関連製品の製造・販売事業から撤退すると発表した。
同日付で社長の小林章浩氏が辞任し、後任に山根聡専務が就任した。1月の健康被害の報告を受け3月22日まで公表が遅れた点について山根氏は「経営陣以下、原因究明に傾注してしまい、事態の結果に対し、想像力を働かすことができなかったことが真の原因。説明責任を果たす意味でも大変問題があった」と説明した。
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