複数のツールを集約し提供‐業務効率化をサポート
Phrase(フレーズ)は、2月から従来個別に販売していた復数のツールを、「Phrase Localization Platform」という一つのプラットフォームとして提供する体制に切り替えた。これにより購入する企業がサービスを全社的に導入し、各部門でのそれぞれの翻訳ニーズに合わせてツールを組み合わせて利用でき、それらを一元管理できるようになった。3カ月に一度のアップデートによる機能追加や充実したサポート体制、生成系AIの活用などでクライアントの翻訳業務効率化を強力にサポートしている。
企業における翻訳のニーズはいくつか種類があり、機械翻訳、TMS、CATツールなど複数の製品が必要となるケースが多くある。それぞれのツールを単体で契約して組み合わせたり、予算の問題から主力で使うツールのみを契約して他は人力で作業を行うなど、翻訳業務効率化への課題は多い。
その解決策として開発されたのが「Phrase Localization Platform」だ。システムの中核を担い、AIを活用して機械翻訳を行いつつワークフローの自動化も行うPhraseTMSをはじめ、これまで別々に販売していた複数のツールを一つのプラットフォーム上で提供する。クライアントは全社導入のような形で同プラットフォームを導入し、部門ごとの様々な翻訳ニーズに合わせて必要なツールを選択できる。自社開発の機械翻訳エンジンはもちろん、Amazon、Google、Microsoft、DeepLなど30以上のエンジンが利用可能で、TMS機能やCATツール機能などの多様なツールの利用を一元的に管理する事ができる。
従来一つのツールのみ使用していた場合でも、プラットフォーム化により他のツールと組み合わせて使用してもらうことで、翻訳業務をより効率化してもらいたい考えだ。
プロジェクトマネージャーがプロジェクトの作成や設定を行うため、翻訳者は細かい設定方法を覚える必要がなく、使いやすい画面からすぐに翻訳業務を開始できる仕様になっている。ユーザーからは、「直感的に使える」という意見が多く好評だ。
プラットフォーム導入時は同社で製薬企業への導入実績を持つスタッフがサポートする。顧客の課題のヒアリング、デモンストレーション、トライアル、トライアルで出た質問への回答、契約手続きという商談の中でクライアントのニーズにあわせたアドバイスが可能だ。
さらに利用開始後においてはクライアント企業だけではなく、外部でシステムを利用している翻訳者も含めたすべてのユーザーを24時間365日対応でサポートしているのが特長だ。ウェブフォームにサポート内容を書き込むとメールで回答が届く。問い合わせは日本語にも対応している。
また、生成系AIを使用した開発も積極的に行っており、ChatGPTを使った機械翻訳、翻訳結果の品質評価や、常体から敬語への文体変更機能など、3カ月に一度のアップデートをしながら随時最新の機能を追加しているという。
アジア太平洋地域ゼネラルマネージャーの佐藤弦氏は、「弊社の強みは開発力である。プラットフォーム化や生成系AIの活用により、翻訳業界のテクノロジーの革新を進めたい。興味のある方は、まずデモの問い合わせをしていただきたい」と呼びかける。
Phrase
https://phrase.com/ja/demo/