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【2025年年頭所感】革新的医薬品の研究開発を加速‐厚生労働大臣

2025年01月08日 (水)

厚生労働大臣 福岡資麿

福岡資麿氏

 厚生労働大臣に就任し、約3カ月が経ちました。この間、国民の安全・安心の確保に万全を期すことにより経済活動の安定に資するよう努力してきました。引き続き私自身が先頭に立ち、厚生労働省一体となって様々な課題に全力で取り組んでいきます。

 足元の人材確保への対応として、2024年度報酬改定で講じた医療・介護・障害福祉分野の職員の処遇を改善するための措置を確実に届け、現場で働いている方々に効果を実感いただけるようにしていくと共に、さらなる賃上げを図るための支援を行っていきます。

 高額療養費制度については、高齢化や高額薬剤の普及等によりその総額は年々増加しており、結果として現役世代を中心とした保険料が増加してきました。

 そのため、現役世代をはじめとする社会保険料負担の軽減を図ると共に、セーフティネットとしての役割を今後も維持していく観点から見直しを行うほか、「改革工程」に掲げられた他の項目についても、必要な保障が欠けることがないよう十分配慮しながら、検討を行っていきます。

 40年頃を見据え、医療・介護の複合ニーズを抱える高齢者の増加や現役世代の減少などに対応できるよう入院のみならず、かかりつけ医機能や在宅医療、医療・介護連携等を含め、医療提供体制全体をカバーする新たな地域医療構想の策定に向けた検討を進めていきます。

 医薬品産業を成長産業と位置付け、政府を挙げて日本を「創薬の地」とするための支援を行います。優れた創薬シーズを基にしたスタートアップの創出を促進するため民間投資を呼び込む体制を強化するほか、創薬クラスターの発展支援によって、革新的医薬品の研究開発を加速する環境を整えます。

 合わせてドラッグ・ロスの解消に向けて、未承認薬のうちわが国に必要性の高い医薬品を優先して対応し、企業における開発が進むように戦略的に対応するための取り組みを進めます。

 また、後発品の安定供給については、少量多品目生産の非効率な生産体制の解消に向けて、計画的に生産性向上に取り組む企業を支援するため、後発品供給支援基金を造成します。

 この際、企業間の連携・協力・再編を強力に後押しするために企業の取り組みを認定する枠組みを法的に整備すると共に、薬事・薬価面での対応についても、検討を深めていきます。



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