◆秋篠宮妃が、男子を出産された。心からお祝いを申し上げたい。皇室には男子が41年も生まれておらず、皇位継承も問題になっていたことから、「待ちに待った」とか「待望の」との形で報道された。しかし、ひとつの「生命」の観点から眺めると、何かもやもやしたものを感じる
◆生まれ出でた「生命」に、「待望の男子」などと付けると、いかにも女子が産まれた場合は一段低く捉えられたのでは、というような印象を持った。「生命」の誕生は、全ての事象を越えて、喜ばしいことだ。男子だから、女子だからと区分けはないはず。そんな気持ちが頭をもたげた
◆とはいえ、皇位継承は歴史的にも男系男子が行い、今は皇室典範でそう限定されている。その中で男子誕生はまさに「待望」に違いない。他国に代え難い日本を日本たらしめる伝統や、それを守る制度は必要だという意見も頷ける
◆ただ、性別を前提にした言説を前に、今さらながらではあるが、「生命」の誕生に、謙虚に、素直に喜べる気持ちを持ちたい。自民党総裁選告示の8日、安倍晋三候補が言う「美しい国」とは、そうあるべきだと思った。
秋篠宮妃紀子さまご出産
2006年09月11日 (月)
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