今春発売の新商品に採用
プレミアアンチエイジング(東京都港区)は、東洋紡の協力のもと、「洗い流した後も肌のうるおいが持続する」洗浄技術を開発したと発表した。今回の研究では、オリーブ発酵天然保湿剤セラメーラとマルチトールの独自の組み合わせによる混合素材が、洗顔後の角層表面に吸着することで肌のうるおいを高め、優れた保湿効果を有することを確認。今回の成果は今春発売の新商品に採用している。
肌状態の改善やエイジングケアには「肌の乾燥」を止めることが重要とされ、うるおいを保持させるための美容成分などがクレンジング料にも配合されてきたが、洗浄の際に美容成分の一部が洗い流され、高いうるおい実感が得られないことが課題となっていた。そうした中、機能性素材を独自に開発し、肌のうるおい研究の先端をいく東洋紡の協力のもと、セラメーラが持つ肌のうるおいに必須とされるセラミドと類似した分子構造と、水を抱え込む作用の2点に着目し、洗浄後にも「肌のうるおい」が持続する技術の開発を目指した。
今回の研究では、セラメーラと抱水剤との組み合わせによる「洗浄後の保湿作用の高さ」を調査。数ある化粧品原料の中から、セラメーラとマルチトールの組み合わせが優れた保湿効果を有することが明らかになった。
角層を用いた洗浄実験で評価した結果、セラメーラとマルチトールの混合(独自開発)では、水分保持量が従来の保湿剤と比較して4.0倍以上に高まることが判明。また、セラメーラ単体と比べても、優れた保湿効果があることを確認した。
今回の成果をクレンジング料へ活用し、水とともに水溶性美容成分を肌にとどめることで、洗い流した後も肌のうるおいを保ち、後に使う基礎化粧品の肌なじみや保湿効果を向上させることも期待される。