日本光電は15日、13日から半年間開催されているEXPO2025大阪・関西万博で会場内の医療救護体制のサポートと、厚生労働省「日本の先進的な医薬品等の情報発信事業」への協力などの取り組みを行っていると発表した。
同万博では、「いのち」をテーマに、来場者の安全と安心を守るための医療救護体制が整えられている。同社は、会場整備のサプライヤーとして、検査や治療時に用いる医療機器を提供している。また、日本AED財団の一員として、一般の人たちでも電気ショックが行えるAED(自動体外式除細動器)の設置や講習、緊急時の運搬システムをサポートする。
会場内で設置される同社の医療機器は、▽会場全体(AEDが76台、救命テントが50式、パルスチェッカーPLS-1000が10台)▽診療所(除細動器が3台、心電計が5台)▽応急措置(心電計が2台)▽救急車(除細動器が4台)――となっている。
また、同万博の西ゲートゾーン「EXPOメッセ『WASSE』」で、日本企業7社の先端技術を紹介する動画が、6月21~29日まで上映される。これは「日本の先進的な医薬品・医療機器等の情報発信」を目的に厚労省が選定したもので、同社の「ロボット麻酔システム」もその一つとして選ばれている。
ロボット麻酔システムは、薬剤の投与量や投与速度をクローズドループ似寄りより自動制御し、麻酔科医を支援するもの。世界に先駆け、日本の麻酔科医と同社が共同開発した。