Science CaféはScienceまたは姉妹誌に研究論文等投稿が掲載された日本研究者の方にZoom Webinarによるライブ配信にて講演して頂くイベントです
ニコチンはタバコに含まれる代表的な化学物質であり、その健康被害への影響が社会問題にもなっています。興味深いことに、多くの動物は低濃度のニコチンには嗜好性を示しますが、高濃度になると忌避を示すようになります。この“ニコチン忌避行動”には、内側手綱核という脳の一部が関わっていることが知られていました。従来、この部位はニコチンによって活性化すると考えられてきましたが、今回私たちは、マウスを使った実験で、逆に高濃度のニコチンがこの部位の神経活動を停止させることを発見しました。またこの現象の背後には、内側手綱核に特有の神経活動を抑えるしくみが関わっていることもわかってきたので紹介します。

演題
ニコチン作用の新機構を解明―内側手綱核を介した神経活動制御の発見―
演者
大阪大学大学院 医学系研究科 助教 河合 喬文 先生
日時
2025年6月3日(火)14:00-14:40
参加費
無料
開催方法
オンライン(ZOOM)
お申込方法
下記よりお申込みください
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_bCNWLyjOTXCgUDO90ypWgA#/registration
お問い合わせ先
株式会社アスカコーポレーション
Science Japan Office
science_cafe_japan@asca-co.com