島津製作所は5日、同社のマイクロチップ電気泳動システム「MultiNA II MCE-301」が、国際的なデザイン賞である「Red dot Design Award 2025」の「Product Design」部門を受賞したと発表した。
同賞は、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州の「デザイン・センター」が主催する世界最大のデザイン賞の一つ。今年は60カ国以上のメーカー、デザイナー、デザイン事務所から応募があった。審査委員は「優れたデザインと革新を求めて」 をモットーに機能、魅力、操作性、信頼性を基準に評価している。
授賞式は、同州のエッセン市で7月8日に開催予定で、同市内のレッド・ドット・デザイン・ミュージアムには同製品の説明パネルが1年間展示される。
同システムは、手作業で2時間以上かかる電気泳動の全工程(ゲルの作製、試薬の分注、泳動、分離、染色、器具の洗浄)が自動化することで、遺伝子解析業務をの効率化を図ってる。
また、新たな解析機能により、次世代シーケンサーのライブラリやTotal RNAの品質チェック、mRNAの純度確認、ゲノム編集での変異検出をはじめとする遺伝子型判定など様々な用途に使用できる。
「MultiNA II MCE-301」は、一連のタスクの操作性を向上させたソフトウェアと、主要操作部に視線を導く意匠設計を施し、ユーザーがストレスなく装置を扱えるように配慮されている。
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