アイリスは24日、日本医療研究開発機構(AMED)が推進する「デジタルヘルスケア開発・導入加速化事業」に、今月18日に採択されたことを明らかにした。同社は今回の採択によって、総額約1.1億円規模の事業として、同事業を推進していく。
「デジタルヘルスケア開発・導入加速化事業」は、プログラム医療機器(SaMD)やデジタル技術を活用した医療機器を対象に、その有効性・安全性に加え、社会的・経済的な効果を明らかにし、市場導入を後押しすることを目的としている。
今回の採択によって、同社はAI医療機器「nodoca」の導入により臨床現場にもたらされる経済的価値を、国の事業枠組みを通じて客観的かつ定量的に明らかにしていく。 診療効率の向上やタスクシフティングの効果を、国の事業の枠組みを通じて同社が客観的に評価し、医療現場に還元することで、より発展的で持続可能な医療の実現を目指していく。
「nodoca」は、咽頭の画像と問診情報等をAIが解析し、インフルエンザに特徴的な所見等を検出することでインフルエンザの診断に用いるAI医療機器。同製品は累計100施設超の国内医療機関が関わり開発された。併せて「日本救急医学会推薦AI研究」としての研究開発、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による事業化支援、産業技術総合研究所の国産スーパーコンピュータ「ABCI」の活用など、医学×情報工学の「産官学医」が連携して開発された。
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