オリンパスは27日、内視鏡システムおよび内視鏡洗浄装置に蓄積された稼働データを集計・可視化するクラウド型ソリューション「機器稼働データ可視化ソリューション(仮称)」の実証実験を国内で開始すると発表した。同ソリューションにより、内視鏡検査の稼働・運営状況を可視化し、機器の適正使用や業務効率化、リソースの最適配置をサポートしていく。
このソリューションの主な特長は、対象となる内視鏡システムやスコープ、内視鏡洗浄装置の稼働状況を可視化できるため、曜日や時間帯別で機器の稼働状況を把握することが可能となっている。これによって、検査スケジュールの見直しや人員配置の検討、また業務標準化に活用でき、業務の改善や品質の向上をサポートする。同社は、同ソリューションによって、質の高い医療サービスの提供に貢献していく。
慢性疾患の増加や高齢化の進展を受け、内視鏡検査の症例数は増加する一方で、医療現場では深刻な人手不足が課題となっている。今回開発された「機器稼働データ可視化ソリューション」は、内視鏡システムや内視鏡洗浄装置の装置内部に記録されている稼働データをクラウド上にアップロードし、数値・グラフ化、ビジュアル化できる。このコンテンツによよって、機器の稼働状況を施設内のPCやタブレットから確認できる。
今回の実証実験によって、複数の医療施設の協力得て、ユーザーフィードバックを受けることで、同ソリューションの確立を目指していく。
なお、対象となるなる機器は、「EVIS LUCERA ELITE ビデオシステムセンター OLYMPUS CV-290」「EVIS X1 ビデオシステムセンター OLYMPUS CV-1500」「内視鏡洗浄消毒装置(OER-3, OER-4, OER-5, OER-6)」となっている。
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