◆厚生労働省がこのほど発表した国民生活基礎調査によると、2008年6月現在の世帯数は前年とほぼ同水準の4796万世帯で、このうち高齢者世帯は前年を24万上回る925万世帯だった。また、世帯所得(07年)は、全世帯平均が556万円、高齢者世帯平均が299万円で、いずれも前年を下回った
◆高齢者世帯は、65歳以上のみ、または65歳以上と18歳未満の未婚者で構成する世帯のこと。所得の7割を公的年金や恩給が占める。ただ、生活が「苦しい」としたのは、全世帯が57%だったのに対し、高齢者世帯は53%。一方、児童のいる世帯は62%が「苦しい」としていた
◆高齢者向け社会保障支出は現役の7倍で、米国の5倍、フランスの2倍に比べて大きく、育児や教育といった現役世代への支援を充実させる方向性が、政府の会議でたびたび議論される
◆今回も安心社会実現会議で取り上げられた。年齢・性別を問わず働ける環境が整備され、医療・介護の確保と育児・教育の充実が両立した社会を目指すべき姿として描いているが、これをどう実現させるのかが見えてこない。なかなか安心できない。
社会保障で安心を
2009年06月03日 (水)
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