
MCI DX Visionと4つの基本戦略
三井化学は3月、「2025年度末までにデータサイエンティスト165人を育成する」というDX人材戦略上の目標を達成した。これにより、全社規模でデータ活用を担う人材基盤を整備し、データを起点とした業務変革や新たな価値創出を支える、Data Driven経営を本格的に推進するための体制を構築した。
同社は「MCI DX Vision」(図参照)のもと、基本戦略1として「三井化学グループ全メンバーのデジタルレベル向上と、専門スキルを有する人材の育成によりData Drivenな組織・風土へ変革」を掲げ、DX人材の育成に継続的に取り組んできた。AIやデータ活用が事業競争力を左右する、現場課題の解決や新たな価値創出を担うことのできるデータサイエンティストの育成はDX推進の中核となる施策となる。
データサイエンティスト育成の取り組みは、体系的な研修プログラムに加え、各事業部門との連携による実践的なテーマ設定、日常業務を通した実践により、全社横断の育成体系を構築してきた。165人のデータサイエンティストは特定部門にとどまらず、研究開発、生産、事業、間接など多様な全社の部門に配属され、業務の中でデータ活用を担う中核的存在として各部門で変革をリードしていく。
今後は基本戦略2~4を柱に、データ活用を軸とした価値創出を加速していく。基本戦略2(業務変革の推進)では、各部門に配置されたデータサイエンティストが現場に蓄積されたデータの分析・活用を通じ専門性を発揮し、部門内の関係者と連携しながら、各部門による業務変革の取り組みを後押ししていく。
具体的には、これまで限られた担当者の経験や勘に依存していた計画や予測業務をAIやデータ分析によって高度化・自動化することで、業務効率化やコスト削減を実現する取り組みが進んでいく。基本戦略3(開発力の強化)では、多くの製品領域においてデータを起点とした新規用途探索の取り組みが展開されており、データサイエンティストが現場と一体となって新規市場の開拓を担っている。また、基本戦略4(事業モデル変革)では、資源循環プラットフォームをはじめとする、データを活用した新たなビジネスの創出を推進していく。
今後は、この人材を中心に、生成AI等のデジタル技術を活用した業務変革の実行にまい進していく。
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