【オムロン】AI新機能「With.Ai」を開発‐地域包括支援センター向けて

2026年07月08日 (水)

 オムロンデータソリューション事業本部は2026年度中に、地域包括支援センター向けに提供している介護予防ケアマネジメント支援システム「ハレクルWith」の大規模なアップデートとして、ケアマネジメント専用AI機能「With.Ai」を開発し、搭載する予定にしている。

 「With.Ai」は、地域包括支援センターで、高齢者一人ひとりに合わせたケアプラン作成を支援するAI機能。プロトタイプ検証では、ケアプランの作成時間が最短10分にまで短縮され、80%以上の業務時間の削減が実証されている。この機能の搭載により、「ハレクルWith」は多忙な地域包括支援センターのさらなる業務効率化と、自立支援に資するケアプランの質的向上を同時に実現するプラットフォームへと進化させていく。

 同機能は、業務負担の軽減と、自立支援に資する介護予防ケアマネジメントの質的向上の両立を目指している。

 この両立を支えるのが、HCL(ハレクル・コア・ロジック)として設計された独自のアルゴリズム。HCLは、高齢者一人ひとりの心身機能や生活の状況を因果のつながりで解析する能力と、熟練専門職のアセスメント・目標設定のノウハウや思考過程を形式知化する能力で構成されている。

 設計思想の根幹は、「全自動AIではなく、高齢者一人ひとりについて一緒に検討するAI」となっている。統計や一般論でAIが判断を下すのではなく、現場職員や高齢者自身の判断を補完・強化することに徹している。担い手不足が続く現場でも、経験年数によらず「気づき」や「学び」を得ながら、熟練者に近い水準で自立支援に資する介護予防ケアマネジメントを実践できる環境を目指している。

 同機能のメリットしては、▽最大80%以上の時間削減により、現場の業務負担を大幅に軽減、▽自立支援に資するケアマネジメントの質と効率の両立を実現▽ケアマネジメント特化型AI機能により、現場活用しやすい設計、▽高度なセキュリティにより、個人情報を安心して扱うことが可能――などが挙げられる。

 同機能は、介護予防ケアマネジメントの一連のプロセスを、次の三つの機能でシームレスに支援していく。

 ◇Quickチェック機能:限られた時間の中で、多くの高齢者に対応しなければならない現場において、高齢者の心身機能や生活課題を網羅的かつ素早く把握する機能。詳細なアセスメントの前段階として全体像を捉えることで、一人ひとりへの支援の方向性を効率よく見立てることができる。

 ◇見極めアドバイザー機能(特許出願中):本人の身体状況・意向・生活背景や日常生活の工程分析を通じて、その人に必要な支援や行動を見極めるためのアドバイス機能。入力内容に応じ、必要なアセスメントや支援方針のヒントを提示しながら、自立支援に資する高品質なケアプランの土台を作る。

 ◇ステップ式ケアプラン生成機能(特許出願中):自立支援と介護予防の観点に沿って、高齢者の意見・意向を取り入れながら段階的にケアプランを組み立てられる機能。本人に寄り添いながらAIが伴走するため、個別具体性のある質の高いケアプラン作成が可能になる。また、各ステップで専門的かつ適切な文章をAIが自動生成するので、ケアプラン記載内容を最短10分でまとめることができる。


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