アステラス製薬と日本ベーリンガーインゲルハイム(NBI)は、アンジオテンシンII受容体拮抗剤(ARB)「ミカルディス」と少量利尿薬「ヒドロクロロチアジド」(HCTZ)の合剤「ミコンビ錠」を国内市場に投入し、競争が激化するARBと利尿剤の合剤市場に参入した。
両社は、ミコンビとミカルディスの2剤でさらなる降圧剤のシェア拡大を目指す考え。2日に都内で記者会見したアステラス製薬執行役員営業本部副本部長プロダクトマーケティング部長の今堀勝氏は、「09年度は、ミカルディスとミコンビの2製剤で約718億円の売上を目指す」との目標を示した。
両社が共同販促しているミカルディスは、2002年に上市され、08年度の売上高は約700億円。既に6月からミカルディスで効果不十分な患者を対象にミコンビを発売しており、中・高用量のARBとHCTZを組み合わせた2用量を揃えることで、競争が激化するARBと利尿剤の合剤市場で差別化を図る考えだ。