先進医療専門家会議は19日、疱疹ウイルス感染症のリアルタイムPCR(RTPCR)を用いた迅速診断を、先進医療として保険診療と併用することを了承した。従来法に比べて診断可能な病変の種類が多く、検体採取から診断までの所要時間も2時間半と短い。そのため、重症化する前の早期治療が期待できる。
RTPCR法による疱疹ウイルス感染症の診断は、痂皮、潰瘍ぬぐい液からウイルスDNAを短時間で定性的・定量的に評価する技術。適応症は、水疱やびらん、潰瘍性病変を伴う単純疱疹ウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス感染症で、免疫不全状態等により他の診断方法により鑑別診断が困難な患者に限る。
費用は約2万2000円。主な要件は、皮膚科で5年以上、当該技術を1年以上経験している皮膚科専門医が責任医師となり、院内検査24時間実施体制が整備され、当該技術を1症例以上実施済みの医療機関で実施すること。ただし、今後の調整によっては、内科で感染症専門医が責任医師として実施する場合を追加する可能性もある。