明治製菓は、経口カルバペネム系抗菌剤「オラペネム小児用細粒10%」(一般名:テビペネム・ピボキシル)を新発売した。
オラペネム小児用細粒10%は、ワイスが創製し、明治製菓が開発した世界初のプロドラッグ型経口カルバペネム系抗菌剤。
カルバペネム系抗菌剤はこれまで、注射剤として使われてきたが、テビペネムのC2位カルボン酸をピボキシル基でエステル化することで、経口吸収性を向上させた。
オラペネム小児用細粒10%は、幅広い抗菌スペクトルを持つと共に、ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)やマクロライド耐性肺炎球菌、β‐ラクタマーゼ非産生アンピシリン耐性インフルエンザ菌(BLNAR)などの薬剤耐性菌に対して、強い抗菌力を発揮する。
小児の中耳炎・副鼻腔炎・肺炎を適応症に承認を取得しているが、薬剤耐性化防止の観点から、他の抗菌薬による治療効果が認められない症例に限り、使用される。
用法・用量は、テビペネム・ピボキシルとして1回4mg(力価)/kgを1日2回食後に経口投与する。
売上は、ピーク時の4年目に、薬価ベースで15億円を目指している。薬価は100mg(力価)1g580・90円。