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【長妻厚労相】「国民に奉仕する役所」に‐職員に訓辞

2009年09月18日 (金)
職員を前にあいさつする長妻新厚労相

職員を前にあいさつする長妻新厚労相

 厚生労働省の講堂で17日に行われた新旧大臣の職員へのあいさつでは、長妻昭厚生労働相に対する職員の拍手は、舛添要一前厚労相ほどではなかった。

 長妻厚労相は、「皆さんは、私に対していろいろな思いを持っているかもしれないが、今後は一丸となって信頼を回復し、国民に奉仕する役所に変えていくため、一緒に取り組んでほしい」と協力を求めた。

 また、「政治家にとって重要な資質は何かを考えたとき、一番重要なものの一つは、現状がどうなっているのかを正確に把握する能力。それができなければ、どんな対策も机上の空論で、上滑りになってしまう。把握が最も必要な役所が厚労省。それが不十分なので、国民からお叱りをいただくのではないか」と述べ、徹底して情報収集した上で、内閣に対する質問主意書の提出を行う“長妻流”をアピールした。

 さらに、「制度を運用するに当たり、これはまずいと思っていても、制度を作った先輩に迷惑がかかる。自分たちの省の制度だから、あまり欠点を言うのは良くないという思いが働いている部分があるかも知れない」などとし、長妻厚労相が廃止を明言している後期高齢者医療制度を暗に示唆。

 その上で、「この際、アフターサービスという発想を持っていただき、制度の問題などを表に出して、是正していくようお願いしたい」と述べた。

 一方、退任した舛添要一前厚労相は、「限られた任期の中でやれることはやった」と振り返った。長妻厚労相に対しては、「協力すべきは協力する。しかし、国会で論戦する時には、野党として政府の問題を追及していく」と述べた。

 新旧大臣あいさつ後の拍手が、職員の期待や不安を示すバロメーターになると仮定すれば、「厚労省の膿を出していく」と気炎を揚げる新大臣を迎える職員側に、警戒感が漂ったのかも知れない。

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