ビダラビン配合のスイッチOTC薬、口唇ヘルペス再発治療薬「アラセナS」を発売 佐藤製薬

2009年11月02日 (月)
yakuji_photo

 佐藤製薬は、医療用の抗ヘルペスウイルス薬「ビダラビン」を含有した、口唇ヘルペス再発治療薬「アラセナS」(第1類医薬品)を16日に新発売する。新製品は、持田製薬の医療用医薬品で「帯状疱疹、単純疱疹」の適応を持つ抗ウイルス剤「アラセナ‐A軟膏3%」を、スイッチOTC医薬品として開発したもの。売上目標は発売から1年間で5億円(出荷ベース)

 スイッチOTC化の新スキームなどによって、スイッチOTCが促進されている。同社でも、従来のOTC医薬品にない薬効をターゲットに、積極的な開発に取り組み、現在まだ市場に1成分2製品しかなく、市場が拡大する可能性のある口唇ヘルペスに着目し,アラセナSを発売することになった。

 アラセナSは、医療用成分の「ビダラビン」を配合した初めてのOTC医薬品。ビダラビンは、口唇ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルスの増殖を抑え、症状を軽減するなど、発症から治癒するまでの期間を短縮する働きがある。医療用として数多く処方されており、薬剤師や消費者にも認知されている。また、ウイルス耐性が起こりにくいという特性があるため、OTCの再発治療薬として使用するのに最適だと判断した。 アラセナSは、医療用で使われているアラセナ‐A軟膏3%と同様、3%のビダラビンを配合。1日1~4回の使用で優れた効果を発揮する。再発治療薬として、「ピリピリ、チクチク」という前駆症状から、「赤み、水ぶくれ、痛み」などの発症期や回復期の症状まで、7日~2週間程度の口唇ヘルペスの各段階のどこからでも使用できるほか、特に早期の使用で治療までの期間を短くできる。

 同社では新製品の発売に合わせ、情報提供のためのツールや薬剤師向け勉強会の実施など、適正使用のためのツールを充実させていくことにしている。また、口唇ヘルペスは女性患者が多いこともあり、12月後半からは女性誌を中心に広告宣伝を展開する予定だ。

 口唇ヘルペスのOTC市場は、08年度で13億3000万円だが、同社は「全体的にまだ拡大が見込める市場だと思う。アロセナSを発売することによって、市場の伸長につながればと思っている」としている。



‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術