厚生労働省は9日、2008年度国民健康・栄養調査の結果概要を発表した。内臓脂肪症候群「メタボリックシンドローム」の該当者は、男性が25・3%、女性が10・6%で、予備軍は男性21・9%、女性8・3%だった。
調査結果によると、BMIが25以上の肥満者の割合は、男性28・6%、女性20・6%。特に男性は40歳代が35・9%、50歳代が32・4%と高い。また、00年以降の年次推移をみると、男性の20~60歳代では、肥満者の割合が伸びているものの、00年以前の5年間に比べると伸び率が鈍化。女性の40~60歳代では、肥満者の割合が減少している。
一方、やせている者の割合は、男性4・3%、女性10・8%で、女性の20歳代が22・5%、30歳代が16・8%と高い。
肥満者の男性の場合、3人に1人(29・8%)しか体重を減らす努力をしていないが、やせている女性では10人に1人(12・6%)は、なお体重を減らそうとしている結果も得られている。
活動・運動については、3人に1人(男性33・3%、女性27・5%)に運動習慣があり、男女とも5年前と比べて改善している。歩数の平均値は、男性7011歩、女性5945歩で、ともに5年前より減少した。
喫煙状況は、習慣的な喫煙者の割合が男性36・8%、女性9・1%でいずれも5年前に比べて低下。このうち、禁煙したいと思っている者は、男性28・5%、女性37・4%だった。