オカモトは、コンドームに精子の運動を停止させるゼリーを塗布するという新たな方法を採用した新製品「epoca(エポカ)」を、2月1日から全国の薬局・薬店、ドラッグストア、コンビニエンスストア等を通じて新発売する。避妊ゼリーつきコンドームとして厚生労働省の承認(医療機器製造販売承認)を得たのは日本で初めて。同社では今後、より確実な避妊効果が期待できる「エポカ」の特徴を前面に打ち出し、小売店頭を含めた積極的な販促活動を展開する予定。販売目標は1年目に10万グロス、金額で10億円とする。
膣内への精子の侵入を防ぐコンドームだが、オカモトではさらにより確実に精子の侵入を防ぎ、精子の活動を停止させるべく、1989年から研究開発に着手した。海外で普及しているコンドームの外側に避妊ゼリーをつけた製品に対し、コンドームの内側(先端部、男性側)に避妊ゼリーを塗布したのが特徴。02年に厚労省に申請、昨年承認を得た。
避妊ゼリーの主成分であるメンフェゴールは天然物由来のテルペン油から作られた物質で、エーザイが開発・販売している避妊用膣薬「ネオサンプーンループ錠」に使用されている。同品はこれまで国際援助機関を通じて世界150カ国以上での使用実績があり、エーザイが同成分の提供と研究開発に協力した。
新製品のネーミング「エポカ」は、イタリア語及びスペイン語で『新世紀』を意味し、さらに進化したコンドームの誕生を位置づけた。コンドームの色はナチュラルカラーで、税込み希望小売価格は1箱(12個入り)2100円。