◆行政刷新会議の事業仕分けに端を発した漢方薬の健康保険適用外問題。これに対する反対運動として日本東洋医学会など4団体が展開した電子署名活動は、最終的に通算92万4808人の署名が集まった
◆運営サイトによると、12月1日には約27万人の署名簿・陳情書を長妻昭厚生労働相宛に提出。25日付で「2010年度についても、漢方薬については、引き続き保険適用とすることとしている」との通知が、民主党厚労担当副幹事長の青木愛衆議院議員から東洋医学会、日本漢方生薬協会に届いたという
◆ネットを介した活動だったとはいえ、短期間にこれほど多くの署名が集まったのは異例のことで、関心の高さがうかがえる。署名者の多くは、漢方薬を処方している医師や患者なのだろう。漢方薬の恩恵を受けている人たちがいかに多いかということか
◆漢方薬をめぐっては、生薬資源の確保や、品質管理などにおける国際標準化に向けた関係各国の綱引きなど多くの課題がある。今回の「保険適用外反対活動」の成功は、漢方の現状を国民に理解してもらうためには、よい機会として捉えるべきだろう。
漢方の課題と現状を知る機会に
2010年01月08日 (金)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
医療機器・化粧品
新薬・新製品情報
企画
寄稿