第一三共は、米子会社「ルイトポルド・ファーマシューティカルズ」が注射剤のジェネリック企業「ファルマフォース」を買収したと発表した。ジェネリック注射剤を主力の一つとするルイトポルドは、ファルマフォースを買収することにより、米国で注射剤を持たないランバクシー社の事業を補完し、ジェネリック注射剤の強化を図る。
ルイトポルドは、貧血治療薬「ヴェノファー」と共に、ジェネリック注射剤を主力に米国で事業展開を進めており、ジェネリック注射剤の売上規模は約1億ドル(約90億円)に上る。今回、ジェネリック注射剤の開発・販売に特化したファルマフォースを買収することで、特許切れで市場拡大が見込まれる米国のジェネリック注射剤領域で、シェア拡大を目指す。
ファルマフォースは、1999年に設立されたジェネリック企業。現在、20品目以上のジェネリック注射剤を米国で販売し、09年度の売上高は約2100万ドル(約20億円)。既にルイトポルドが昨年12月に、ファルマフォースの全株式を取得し、完全子会社化している。