◆東京の立川市にある国立病院機構災害医療センターでは、2004年度から厚生労働省の委託を受けて、災害に対し早期に機動性を持った救護活動ができるよう、災害派遣医療チーム(DMAT)の研修を行っている
◆その中に「瓦礫の下の医療」研修がある。ここでは、通常の救助活動では対応困難な、倒壊した建造物や列車などに閉じ込められた負傷者に対して、高度な検索・救助活動を行い、並行して医療を提供するための訓練をする
◆訓練を受けたからといって、すぐに列車事故などの際に閉鎖された空間で、医療を提供する機会はまずない。訓練では、そうした体験をすることで、どのような環境なのかを身をもって知ることの大切さと、他職種との連携がどれだけ重要かを学ぶのだ
◆研修を終えたチームは、事故が起これば直ちに現場に駆けつけることになる。最初にできることはそれほど多くはないだろう。進まぬ作業に「早く助けたい」「役に立ちたい」とはやる気持ちが抑えられない場面もあるだろう。しかし、それを我慢し、着実に作業を進める経験を積む中で、“我慢”の大切さを知り、危険な場所へ足を踏み入れる本当の意味での“怖さと勇気”が培われていくのだろう。
災害派遣医療チームの研修
2006年12月08日 (金)
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