厚生労働省は22日付で、スイッチOTCとして、非ステロイド性鎮痛消炎剤「ロキソニン」(一般名:ロキソプロフェンナトリウム水和物)、抗アレルギー薬「アレジオン」(エピナスチン塩酸塩)など3成分を承認した。いずれも第1類薬になる。
ロキソニン、アレジオンのスイッチOTC化は、昨年11月の薬事食品衛生審議会一般用医薬品部会で承認が了承されていた。
ロキソニンのスイッチOTCは、「ロキソニンS」「ロキソ」「リファインS」の3品目で、第一三共ヘルスケアが製造販売する。効能・効果は、頭痛、歯痛、抜歯後の疼痛など。
同剤は、むくみなどの副作用があるため、日本整形外科学会は第1類薬のスイッチOTCを販売する薬剤師が購入者に対し、▽用法・用量などの入念な情報提供▽服用しても痛みが治まらない場合の受診勧奨――を行うことを求めていた。
これを受け厚生労働省は、日本薬剤師会や日本OTC医薬品協会に対し、これらの取り組みを徹底させるための通知を、同日付で発出した。
「アレジオン」のスイッチOTCは、「エスタック鼻炎24」「エスタック鼻炎錠24」の2品目で、エスエス製薬が製造販売する。効能・効果は、花粉、ハウスダストなどによるくしゃみ、鼻みず、鼻づまり。既存薬は1日2回の服用だが、薬効成分が持続するため1回で済む。
また、昨年8月の部会で了承された、胃粘膜防御因子増強作用を有するトロキシピドを有効成分に含む胃腸薬も承認された。商品名は、▽イノセアバランス▽イノセアリズム▽イノセアA胃腸薬「散剤」▽イノセアA胃腸薬▽ナイスフル▽ハイセプト――で、佐藤製薬が製造販売する。効能・効果は、胃痛、胃部不快感、胃部膨満感、胃もたれ、胃酸過多など。