カプスゲル・ジャパンは23日、新薬開発の初期段階で投与されるカプセル製剤製造機械で、100μgレベルからの微量な粉末を充填できる「エクセロドーズ」を発売した。
賦形剤などの充填剤を必要とせずに薬物のみをハードカプセルなどに充填でき、薬物と賦形剤との適合性試験などが不要になることから開発期間の短縮にも寄与できるとしている。海外では既に発売されているが、この機能は世界でも唯一だという。新薬研究開発型の製薬企業に対し営業展開していく。
![]() 上からエクセロドーズ120、同600、同600+HTU |
今回発売されたのは、充填するハードカプセルを手動でセットする「エクセロドーズ120」(設置面積565mm×385mm)と、自動装填する「エクセロドーズ600」(670mm×385mm)。1時間当たりの処理能力は、120は120カプセル、600は2000300カプセル。600には「HTU」という粉末を自動的に供給する装置も別売りで装着可能。価格は営業戦略上公表していない。
充填剤を必要とせずに薬物のみをハードカプセルなどに充填するほか、1カプセル当たり100μgから数百mgまでをリアルタイムで計測しながら充填する精度の高さが特徴。
この機械は、2004年にファイザーに買収された英国のメリディカ社が開発。海外では02年から発売し大手製薬企業にも納入実績があるという。日本でも3年後に3億円程度の売り上げを目指し、新薬研究開発型企業に対し営業を行う。同社は、「今回の発売を機にハードカプセルに関連する製剤機械販売事業を拡大していく」としている。