日本ジェネリック医薬品学会は、万有製薬がホームページで紹介している「メルクマニュアル日本語版」で、後発品への代替が不適切な医薬品を、一般名で解説していることなどを問題視し、5月末に同社へ見解を求めていたことを、13日の会見で明らかにした。
万有製薬の親会社のメルクが作成した同マニュアルの記載が、後発品の使用に消極的な態度を示す根拠として引用されるため、「無視し得ない状況」と判断したという。
GE薬学会は、過去に米国で問題になった後発品を一般名で挙げていることに対し、日本の現状に合致しないと反論し、「一般名で示される全ての製品が代替できないとの印象を与えることは、誤解が生じる原因となる」と主張した。また、生物学的同等性の評価方法などに、同マニュアルが懐疑的な姿勢であることも批判。先発品の添加剤変更や剤形追加と、後発品が同一方法で評価されていることを指摘した。