◆日本医療機能評価機構による「薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業」2009年年報がまとまった。医療機関を対象とした医療事故およびヒヤリ・ハット事例で、薬剤関連の報告が多数を占める中、より安全な薬物療法の実現を目指して始められた事業は、どうやら軌道に乗ったようだ
◆参加薬局、報告件数のいずれも右肩上がりで、目標とする5000~1万薬局達成も近いと見られている。一方で気になるのが、報告の大半が調剤や疑義照会に関するもので、医薬品販売に関する報告はゼロということ
◆改正薬事法が施行されて1年以上が経過した。しかし、厚生労働省の覆面調査からも推測される通り、制度定着への道のりは遠い。新制度が定められる過程で、効き目の鋭く、リスクが高い一般薬を、薬剤師が取り扱うことの重要性が繰り返し議論された
◆薬剤師が積極的に一般薬の販売に関わっていれば、当然、一般薬に関するヒヤリ・ハット事例も起こり得るはず。調剤と同様に、一般薬でも多くの事例が報告されるようになれば、薬の専門家としてますます広く、国民の信頼を勝ち得ることができるだろう。
一般薬のヒヤリ・ハット事例も
2010年10月08日 (金)
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