日本薬剤師会は、「在宅療養推進アクションプラン-薬剤師が地域のチーム医療に参画するために」を策定し、各都道府県に通知した。地域単位で在宅医療を推進するための環境整備を目指し、地域の薬局情報公開ツールや他職種へのアプローチモデル作成を進めるもの。
薬剤師による在宅訪問は、年間延べ約200万回と、着実な伸びを示している。一方で、薬局からは「応需体制を整えているが医師の指示がない」、他職種からは「在宅訪問を応需できる薬局の情報がない」などの、ミスマッチが起きている。
日薬ではこれまでも、▽体調チェック・フローチャート▽在宅服薬支援マニュアル--の作成などを進めてきたが、新たに、地域単位で在宅医療を推進するための環境整備を目指し、アクションプランを策定した。
アクションプランでは、まず今年度に日薬が資料作成などを行い、来年度は支部薬剤師会が実際に事業を展開する。まずは2カ年計画で実施した上で、2011年度末に進捗状況を確認して、さらなる推進策を検討するための全国担当者会議を開く予定。