政府は3日、「2010年秋の褒章」を発令する。日本医薬品卸業連合会の熊倉貞武副会長、元日本薬剤師会副会長の寺脇康文氏が藍綬褒章を受章する。
文部科学省関連
◇紫綬褒章
鈴木啓介(東京工業大学教授、56歳):有機合成化学分野で、ハイブリッド構造を有する有用生理活性天然有機化合物の合成に対し、分子の歪みエネルギーや高反応性化学種の活性を活用するなど、独創的に新規反応を開発・駆使し、高次構造天然物の合成、構築法に優れた業績を挙げた。
相田卓三(東京大学教授、54歳):高分子化学分野で、「光捕集アンテナ機能」の発見・応用のほか、新規な機能性ナノ材料の創製を成し遂げるなどの優れた業績を挙げた。
生田幸士(東京大学教授、57歳):医用生体工学に関する研究に努め、優れた業績を挙げた。
三品昌美(東京大学教授、63歳):神経科学分野で、NMDA型グルタミン酸受容体を同定するなど、シナプス可塑性を分子レベルで解明するなど、優れた業績を挙げた。
西田栄介(京都大学教授、57歳):細胞生物学分野で、MAPキナーゼシグナル伝達回路を世界に先駆け発見するなど、優れた業績を挙げた。
鍋島陽一(京都大学名誉教授、64歳):医化学分野で、遺伝子工学に基づいた生物学的研究を先駆的に行い、生体の控除制維持機構なを解明するなど、優れた業績を挙げた。
厚生労働省関係
◇藍綬褒章
熊倉貞武(66歳):日本医薬品卸業連合会副会長
須田正己(68歳):元日本ペストコントロール協会会長
寺脇康文(62歳):元日本薬剤師会副会長