ヤンセンファーマは、全身麻酔用鎮痛剤「アルチバ静注用」(一般名:レミフェンタニル)を発売した。既存のオピオイド製剤に比べ、鎮痛作用の発現と消失が速やかであることから調節性に優れていることが特徴。
同剤は、μ‐オピオイド受容体に作用する。投与速度の変更により、手術などの状況に応じた痛みコントロールが容易になる。また、非特異的エステラーゼによって代謝されるため、肝臓や腎臓の機能が低下している患者にも使用することができる。体内に蓄積されにくいため、手術終了後の呼吸抑制といった遅発性の副作用の発現率も低い。
薬価は、2mgが2534円、5mgが6090円。初年度には4億9000万円、ピーク時の7年目には61億8000万円を見込む。