第一三共は、神奈川県三浦郡葉山町の湘南国際村に新研修施設「NEXUS HAYAMA」を完成させた。2月から試行的に活用、4月から本格稼動する予定。今後、新入社員や新人MRなどの研修、世界各拠点のトップが参加するグローバルカンファレンスなどの主要会議拠点として活用していく。
これまで第一三共は、東京の小平と静岡の東富士の2拠点で研修を行ってきたが、老朽化や事業拡大に伴い、手狭になったことから、豊かな自然に恵まれ、都内や空港などからアクセスのいい湘南国際村に、新研修施設を建設した。
「NEXUS HAYAMA」は約55億円を投じ、敷地面積6000坪、延床面積3900坪の規模で建設された。同時通訳機能を完備した国際会議室や、100人・30人・10人を収容する各セミナールームのほか、宿泊室190室やカフェテリア、談話ラウンジを備えている。社員同士の交流促進を目指し、3層吹き抜けのアトリウムラウンジも設置した。
取締役専務執行役員の松田等氏は、「NEXUS=絆・結びつき」を図ろうとの意味にちなんで、「NEXUS HAYAMA」がと名付けたことを紹介し、「今年度からスタートした第2期中期経営計画では、人材育成にも力を入れており、事業の多角化やグローバル展開を進める中で、人と情報が交流し、新しい価値を生み出せる研修拠点にしたい」と語った。
小平・東富士研修所については、新研修施設の稼動に伴って、閉鎖する計画。