◆電車の窓から外を眺めていると、時折、面白い看板を目にすることがある。その一つは、東京の山手線外回り駒込駅の前方車両で見ることのできる「駒込通信」。営業用ミラー製造などで有名な「コミー」の小宮山栄社長が、年に何回か、時事などに対する自分の考え方、見方を綴っている
◆その看板に昨年10月ごろから今年最初まで、日本のキリスト教思想家として知られる内村鑑三氏が、軽井沢開発を手がけ、日本のリゾート開発の先駆けとして知られている星野家の若き3代目の嘉助氏に、大正15年に渡した「成功の秘訣」10カ条が紹介されていた
◆「自己に頼るべし。他人に頼るべからず」で始まり、中ほどに「能く天の命に聴いて行うべし。自ら己が運命を作らんと欲すべからず」と続き、「人もし全世界を得るとも其霊魂を失はば何の益あらんや。人生の目的は金銭を得るに非ず。品性を完成することにあり」で終わる
◆内村氏の人生観なのだろう。わが身を顧みると、生きているのが気恥ずかしくなってくる。最後の「秘訣」を噛みしめながら、これからの人生に挑戦するのもいいかもしれない。
「駒込通信」
2011年02月14日 (月)
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