武田薬品の米子会社「武田ファーマシューティカルズ・インターナショナル」は15日(現地時間)、米大手CROのクインタイルズ、コーヴァンスの2社と戦略的提携契約を結んだと発表した。武田は、世界大手のCRO2社と緊密に連携することで、グローバル開発の効率を高めたい考えだ。既にクインタイルズは、エーザイと抗癌剤開発で大規模な提携を行っており、新薬開発の成功確率が低下する中、大手製薬企業とグローバルCROによる新たな提携劇が加速してきそうだ。
戦略的提携を受け、クインタイルズとコーヴァンスは、癌領域を除いた武田の開発パイプラインを全面的に支援し、グローバル開発計画の立案から実施まで、緊密な連携を図っていくことになった。また武田は、クインタイルズとコーヴァンスの開発ノウハウ、セントラルラボを活用することにより、開発効率の向上を目指す。
今回の世界規模の包括的戦略提携によって、武田は自社開発のリソースに、CRO2社の開発ノウハウを組み合わせた大規模なアウトソーシングモデルを確立し、グローバル市場での成長を加速させたい考えだ。