厚生科学審議会は2月28日、厚生労働省の薬害肝炎の検討・検討委員会の最終提言を踏まえ、薬事法改正を視野に制度改正について調査審議する「医薬品等制度改正検討部会」を設置することを了承した。薬事承認や販売後の安全対策を強化すると共に、医療上の必要性の高い医薬品を速やかに医療現場で使用できる環境整備を目指す。
検討事項は、▽医薬品関係者の安全対策への取り組みの促進▽医療上必要性の高い医薬品等の迅速な承認▽医薬品等監視の強化を進めるための見直し――などを想定している。委員は医学、薬学、法学の専門家や製薬業界、医療機器業界の関係者のほか薬害被害者らで15人程度で構成する予定。
2012年の通常国会への法案提出に向け、必要な制度改正について、部会で最終的な意見を取りまとめる。