TOP > 無季言 ∨ 

“町の科学者”の役割

2011年03月30日 (水)

◆福島第一原発からの放射性物質の漏出防止にメドが立たない。農作物や水道水に影響が及び、東日本の住民を広く不安に陥れている。テレビや新聞紙上では連日、「ただちに健康被害が生じるレベルではない」と強調されるが、不安感はぬぐい切れない
◆放射性物質がどこにどれだけ存在するのか、直接目で見ることはできない。また、放射線の短期的、長期的な健康への影響について、専門知識がなければ容易には理解しにくい。不安の背景にはこれらの要因がある
◆不安解消にはどうしたらいいのか。まずは、どれだけ被曝すれば健康にどんな影響が出るのか、自らが正しく理解する。その上で、現在の放射線量と照らし合わせれば、安全性を自分で確認できる。各地の大気、海洋、農作物、水道水の放射線量をリアルタイムで把握できるように、さらなる情報開示が求められる
◆信頼している人から「安心だ」と言ってもらうことも支えになる。それは、画面の向こうの政府関係者や大学教授ではない。身近に存在する、信頼のおける人だ。町の科学者たる薬剤師が、そんな役割を担うことができれば素晴らしいと思う。



‐AD‐

この記事と同じカテゴリーの新着記事

HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
医療機器・化粧品
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
購読・購入・登録
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術