TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

【医療機器部会】血液成分分離システム「クリオシール」承認‐第4世代の生体組織接着剤

2011年08月10日 (水)

 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医療機器・体外診断薬部会は10日、旭化成クラレメディカルの血液成分分離システム「クリオシール」と、エイエムオージャパンの眼内ドレーン「バルベルト緑内障インプラント」の薬事承認を了承した。いずれも国内初の新効能医療機器。

 クリオシールは、貯血式自己血輸血のために採取した患者血漿から、生体組織接着剤の成分となるクリオプレシピテートとトロンビン液を滅菌閉鎖回路内で自動的に調製するもので、手術時に混和してフィブリン糊として止血等を行う。

 これまではヒトプール血漿や動物由来の医薬品があったが、自己血漿由来の接着剤を使えるようになることで、感染症のリスクを解消できる。

 米国で1990年代末に導入され、今回と同じ第4世代は07年に承認された。海外では25カ国で使われている。日本も00年代前半に第3世代で治験が行われたが、世代の移行期と重なり開発が遅れた。

 バルベルトは、プレートにチューブが付いたシリコン製品。結膜を切開してプレートを眼球の後方に固定し、チューブから毛細管現象で吸った房水を排出することで、眼圧を下げる。

 既存療法に奏効しない難治性緑内障患者を対象にしており、年間症例は数百例程度の見込み。厚労省の検討会が医療ニーズの高い機器に選定していた。海外40カ国で導入されている。

 承認条件として、使用医師の限定と全例調査を求める。

関連リンク


‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術