◆東日本大震災発生後、被災地で医療チームの一員として薬剤師が貢献したという話をよく耳にする。各種の医学関係学会などで、医療活動に参加した薬剤師から、震災前の治療薬の同定や評価、処方設計、代替調剤などといった活動が患者や他の医療職種から、評価されたとの報告があった
◆被災地では、医療資源や設備が十分でない。それを補うには、医師をはじめとする医療スタッフのコミュニケーションが不可欠となる。医師から「こういう薬を出したいんだけど」と言われたときに、「これはどうか」と答えてくれる薬剤師がいて、評価が高まったと考えられる
◆普段はあまり注目されない薬剤師がここまで目立った理由の一つが、他職種とのコミュニケーションだったとなると、日常の診療で、薬剤師は他の医療スタッフと十分にコミュニケーションがとれているのかという疑問にたどり着く
◆6年制課程を修了した学生が初めて受験する国家試験が来春行われる。コミュニケーション能力の向上は、薬学教育6年制の目的の一つであるだけに、来年の新薬剤師誕生に期待したい。
他職種とのコミュニケーションこそ
2011年08月24日 (水)
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