政府は5日の臨時閣議で、副大臣、大臣政務官の人事を決定した。厚生労働省の副大臣に牧義夫、辻泰弘の両議員、政務官には藤田一枝、津田弥太郎の両議員が就任し、野田内閣として政策課題に取り組む体制が整った。6日には、野田内閣発足後、初となる政務三役会議が開かれ、辻副大臣と藤田政務官が主に医療、年金、介護、子育て支援などの分野を担当し、牧副大臣と津田政務官が労働と福祉分野を担うことが決まった。
4氏は、5日夜の初登庁後にそれぞれ会見した。辻副大臣は、年末にかけて議論が本格化する診療報酬・介護報酬の同時改定、税と社会保障の一体改革などに触れ、「このようなときに大変な役割を拝命し、身の引き締まる思い」と語った。
特に、同時改定にどう取り組むかについては、「相手のあることで、相手がどう出てくるかということも大事。それを見極めた上で、役所の皆さんと戦略を立てていきたい」との考えを示した。
牧副大臣は、「社会保障のセイフティーネットをしっかり強化していかなければならない」とし、「厚労行政の推進に向け、小宮山大臣を支えて頑張っていきたい」と述べた。
藤田政務官は、「厚労行政は多岐にわたっているが、国民の生活を支える大事な政策がたくさんある。それらを前に進めていくため、頑張っていきたい」との抱負を語った。
また、参議院厚生労働委員会の活動に携わった津田政務官は、「このような任務を拝命したことは大変光栄。国民の生活を守るために全力を尽くしたい」と述べた。
辻氏(参)は55年生まれ。民主党で01年の参院選で初当選し、当選2回。参院厚生労働委員長などを歴任した。
牧氏(衆)は1958年生まれ。民主党で00年の衆院選で初当選し、当選4回。衆院環境委員長、衆院厚生労働委員長などを歴任した。
藤田氏(衆)は49年生まれ。民主党で03年の衆院選で初当選し、当選2回。
津田氏(参)は52年生まれ。民主党で04年の参院選で初当選し、当選2回。