エーザイと米ジョンズ・ホプキンス大学(JHU)は、神経領域における共同研究契約を締結した。契約期間は5年間。エーザイの創薬経験と、JHU内に設立されたジョンズ・ホプキンス・ブレインサイエンス・インスティチュート(JHBSi)が強みとする脳神経領域のトランスレーショナルリサーチを組み合わせ、新規化合物の創出を目指す。
共同研究では、JHBSiが見出した神経領域における新規創薬ターゲットとエーザイの化合物ライブラリーを用い、臨床導入に向けた化合物の創出を目指す。エーザイが化合物スクリーニングを行った後、JHBSiがヒット化合物の最適化を行う。
また、今回の契約により、エーザイは研究開発で一定の評価基準を満たした化合物の開発・商業化に関するオプション権を保有する。権利を行使する場合は、JHUに対して契約一時金、マイルストン、売上に応じたロイヤリティを支払う。
JHBSiは、脳の疾患のメカニズムを解明するため、JHUのネットワークに所属する500人以上の基礎・臨床神経科学者が連携した共同研究の促進を目指して設立された。