久光製薬は、中国に現地法人「久光製薬技術諮詢(北京)有限公司」を設立した。2012年前半には、一般用医薬品の外用消炎鎮痛貼付剤「サロンパス」群を現地販売代理店を通じて、中国市場に投入する予定。現地法人の設立により、中国市場に参入し、海外事業を強化していきたい考え。
久光は、09~14年度の5カ年中期経営計画で、海外市場でのプレゼンス向上を掲げ、海外事業の基盤整備に取り組んでいる。特にアジア展開を強化するため、成長拡大を続ける中国市場への参入を目指し、中国北京市に現地法人を設立した。
久光製薬技術諮詢では、当面は医薬品の販売機能を持たず、中国市場に関する情報収集や販売代理店の支援などを行う。代表者には、常務取締役執行役員国際事業部長の野田雄比古氏が就く。来年前半には、現地の販売代理店がサロンパス群の中国販売を開始する予定で、将来的には医療用医薬品の投入も検討する方針。