大正製薬は、発毛剤「リアップ」の新製品として、発毛成分“ミノキシジル”に頭皮環境を整える成分をプラスした「リアップリジェンヌ」(第1類医薬品)を1日に新発売した。女性の髪と頭皮を考えた、女性のための発毛エッセンスで、初年度目標額(発売1年後の出荷額)は10億円としている。また、地肌のトータルケアアイテムとして「リジェンヌシャンプー」および「リジェンヌコンディショナー」(いずれも医薬部外品)も同時に発売するなど、「リアップ」ブランドの充実を図った。
同社の調査によると、30~50代女性の約4人に3人が髪やヘアケアに悩みを抱えていた。具体的な悩みとしては、白髪、髪のぱさつき、ハリ・コシがない、ボリューム感がない――などが挙げられたが、これらの悩みを抱えている人の40%以上が「現在は特に何もしていない」と、特に決まった対処法をしていないことが分かった。
こうした現状も背景に、同社では「ある年齢に達すると変化を始める女性の髪に対し、スキンケアと同じ意識で、綺麗な髪を生み、育てるという新習慣“リジェンヌ”を提案したい」という考えから、リアップの新製品として、女性用発毛エッセンスの「リアップジェンヌ」をラインナップする。
特徴は、発毛成分のミノキシジルが毛包に直接作用して、細胞の増殖やタンパク質の合成を促進することによって新たな髪を生み出す。これに加え、頭皮環境を整える3成分(パントテニールエチルエーテル、トコフェロール酢酸エステル、L‐メントール)を配合した。
パントテニールエチルエーテルが毛細胞に栄養を補給し、トコフェロール酢酸エステルがかゆみやフケの原因となる皮脂の酸化を防いで頭皮を保護する。さらに、L‐メントールが頭皮のかゆみを抑え、心地よい清涼感を与える。このほか、乾燥しがちな女性の頭皮に配慮し、低刺激性基剤の1・3‐ブチレングリコール(添加物:溶剤)や、ヒアルロン酸ナトリウム(添加物:湿潤剤)も採用した。税込み希望小売価格は、60mL5500円。
ミノキシジル外用剤は、世界90カ国以上で医療用医薬品として販売されており、うち米国など約40カ国ではOTC医薬品として販売されている。日本では99年に大正製薬が、「壮年性脱毛症における発毛・育毛および脱毛(抜け毛)の進行予防」の効能を持った、国内初のダイレクトOTCとして男性用「リアップ」を発売。以降、今年3月末までのリアップシリーズ累計出荷本数は、4000万本を超えている。
また今回、リアップリジェンヌの投入に合わせ、地肌をトータルケアする「リジェンヌシリーズ」2アイテムも新発売し、リアップブランドの充実を図った。
「リジェンヌシャンプー」は、毛穴の汚れをすっきり落とすアミノ酸系シャンプーで、弱酸性のきめ細かい泡で地肌と髪をやさしく洗い上げる。華やかなフローラルブーケの香りで、税込み希望小売価格は240mL1260円。
「リジェンヌコンディショナー」は、毛髪1本1本に潤いを与え、艶やかでしなやかな髪へと導く。ハリ・コシ成分(ナフタレンスルホン酸ナトリウム)配合で、根元からふんわりとした仕上がりになるのが特徴。香りはシャンプーと同様に、フローラルブーケの香りを採用しており、税込み希望小売価格は240mL1260円。
大正製薬では新製品発売を前に、10月31日に都内で発表会を開催し、上原明会長兼社長は「ミノキシジルは非常に思い入れの深い成分」とした上で、新製品のリアップリジェンヌに関して「女性の美しさ、イキイキとした生活や行動に髪の毛は重要な役割を果たしていると思う。美しい、ボリューム感のある、しっかりとした髪の毛になるようお手伝いするのが、このリジェンヌだ」と強調した。
また、リアップリジェンヌのCMキャラクターに起用された余貴美子さんは「女性がいつまでも美しく生きていくためには、顔のケアと同様、頭皮のケアも大切。表面的なトリートメントやマッサージのほかに、毛髪、毛根のケアの大切さを教えてもらった。女性のための、女性を元気にしてくれるリアップリジェンヌを、よろしくお願いします」と、自身も含めた同品への期待を述べた。
余貴美子さん出演の新たなTVCMは、今月中旬から放映の予定。新聞・雑誌などでの広告展開のほか、ブランドサイトを通じて、製品情報や女性の毛髪に関する様々な情報を積極的に提供していく。