◆後発品521品目が28日に薬価収載された。今回の目玉はアルツハイマー型認知症治療薬「塩酸ドネペジル」で、実に30社101品目が参入した。これまで医療現場や医薬品卸から、販売元の乱立に苦言が呈されてきたが、世界的な大型製品の後発品だけに、後発品・先発品メーカーが入り乱れる結果となった
◆ドネペジルは先発品で高度アルツハイマー型認知症の適応で特許延長が認められた。先発品は軽度から高度まで使用できるが、後発品は軽度、中等度に使用が限られる、いわゆる“歯抜け”状態となり、これも医療現場に少なからぬ混乱をもたらすだろう
◆とはいえ、今回の後発品収載では、医療安全等の観点から名称変更した代替新規も69品目に上った。これは後発品が果たす役割の方向性として期待されているところで、歓迎すべき動きだ
◆認知症治療薬のドネペジルは、高齢患者や介護する家族にとっても、認識しやすい医薬品が必要。当面は、販売元の乱立や歯抜けが避けられないが、こうした利便性や安全面での競争を期待したい。
後発品521品目が薬価収載
2011年11月30日 (水)
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