厚生労働省の集計によると、年齢構成の違いを補正した後の2010年の人口10万対死亡率は、男が544.3、女が274.9でいずれも前回05年調査時から低下した。三大死因による死亡も改善し、悪性新生物が男182.4、女92.2、心疾患が男74.2、女39.7、脳血管疾患が男49.5、女26.9だった。
年齢調整死亡率は、高齢化などの影響を除いた死亡状況を地域間や年別に比較できる。
全国平均の10万対死亡率は05年から5年間で男が48.9ポイント、23.7ポイント下がった。
都道府県別では男女とも長野が最も低く(男477.3、女248.8)、青森県が最も高い(男662.4、女304.3)。長期的にみると1965年にみられた東日本で高く、西日本で低い状況が解消されてきている。厚労省は「原因の一つとして、東高西低傾向のある脳血管疾患の死亡率が、全国的に大幅に低下し、差が小さくなってきたことがあげれる」としている。
なお、死因別では自殺の全国平均が女で上昇した。