厚生労働省は、価格の安い輸入製剤に押されて低下している国内血漿由来アルブミン製剤などの自給率を高めるため、2012年度の原料血漿標準価格を、通常通り材料費や日本赤十字社の経費を機械的に積み上げて割り出した額から5%引き下げる。需給計画に基づいて価格を設定する現行の仕組みになってから初の政策的な措置。
凝固因子製剤用の1リットル当たり単価は1万1000円と、米国の1万0975円に近い水準になり、原則通りに算出すると11年度より1リットル当たり420円高くなるところが、逆に150円安くなる。その他の分画製剤用の単価は1万0050円で、390円高くなるところが130円安くなる。