厚生労働省がまとめた地域保健・健康増進事業報告結果で、2010年度に市区町村が実施した癌検診の平均受診率が胃癌9・6%、肺癌17・2%、大腸癌16・8%、子宮癌23・9%、乳癌19・0%だったことが分かった。東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の一部を含まない数値。3県を除いて前年度と比べると、子宮癌と乳癌の受診率が上昇した。
検診受診者数は、胃癌が3772万人、肺癌が679万人、大腸癌が676万人、子宮癌が452万人、乳癌が249万人。受診者のうち癌だった者の割合は、胃癌0・17%、肺癌0・06%、大腸癌0・22%、子宮癌0・08%、乳癌0・30%となっている。
このほか同報告結果によると、歯周疾患検診では受診者23万人の80・6%、骨粗鬆症検診では受診者26万人の13・7%で精密検査が必要だった。骨粗鬆症については、70歳の4人に1人が要精検者になっている。