◆中央社会保険医療協議会で議論が始まろうとしている医療技術評価(HTA)の導入について、製薬団体から相次いで見解が示された。日本製薬工業協会は、性急な導入に反対する姿勢を表明。「拙速な導入を図れば、患者が必要とする医薬品を的確に医療の場に届けることができないという結果を生み、革新的新薬の臨床現場における貢献を著しく阻害する」とけん制した
◆欧州製薬団体連合会(EFPIA)も製薬協の見解を支持して同調。「欧州ではHTAが本来の意図と違ったものになってきている」と、価格決定や新薬へのアクセス制限に使われている現状を指摘。薬価抑制目的で導入すべきではないとしている
◆費用対効果については、客観的な「評価」をどう行うかが最大の問題だ。これまでHTAを導入した国でも評価指標を確立できずに制度が行き詰まった事例も見られている
◆現状で評価指標を確立することは、出口のない迷路で作業するようなものだろう。結果的に国内の議論が、利害の綱引きだけで終わることがないよう望みたい。
医療技術評価(HTA)の導入は
2012年04月23日 (月)
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