薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は4月27日、田辺三菱製薬の日本発DPP-4阻害薬「テネリア錠」、グラクソ・スミスクラインのパーキンソン病治療薬「レキップCR錠」など2件の薬事承認を了承した。
▽テネリア錠20mg(田辺三菱製薬):有効成分はテネリグリプチン臭化水素酸塩水和物。効能・効果は2型糖尿病。
同剤は、1日1回の経口投与で済む。また、腎排泄率が低く、腎機能が低下した患者にも使いやすいという特徴がある。
DPP-4阻害薬としては、MSDと小野薬品のシタグリプチン、武田薬品のアログリプチン、ノバルティスファーマのビルダグリプチン、日本ベーリンガーインゲルハイムのリナグリプチンが既に承認されており、同剤は国内で5番目。再審査期間は8年。海外での承認はない。
▽レキップCR錠2mg、同8mg(グラクソ・スミスクライン):有効成分はロピニロール塩酸塩。効能・効果はパーキンソン病。
同剤は、麦角系のドパミンD2受容体作動薬。1日3回投与の速放性製剤「レキップ錠」を徐放化したもので、1日1回の経口投与で済むようにし、服薬コンプライアンスを高めた。