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細菌性髄膜炎が増加傾向

2012年05月18日 (金)

◆細菌性髄膜炎がここ数年増加傾向にある。国立感染症研究所が2006~11年の6年間の年ごとの集計で明らかになった。しかも年々、治療の上で重要となる起因菌が不明な報告が多くなっている。11年の報告数は558例で、起因菌が不明なのは半数以上の298例だった
◆起因菌はインフルエンザ菌が多く、肺炎球菌が続き、B群レンサ球菌や黄色ブドウ球菌、リステリア菌のほか、多くの菌種が報告されている。0歳、1歳といった乳幼児での報告数が多くなっている。発症した際の致命率は高く、救命できても重篤な後遺症を残すことがあり、極めて注意が必要だ
◆6年間に同定された起因菌を見ると、インフルエンザ菌は50~80例、肺炎球菌は50例前後で推移し、これといった傾向は見られないが、それ以外の細菌は09年から増加傾向が見られ、11年には全体の20%近くまでとなっている
◆インフルエンザ菌や肺炎球菌にはワクチンがあるが、適切な治療の選択には起因菌の同定が重要であり、早急な検査手法の開発が求められる。



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